6月17日にアメリカ・ロサンゼルスのボイルハイツ地区で発生した、大規模冷蔵倉庫火災について、

新たな動きがありました。

火災が発生したのは、Lineage社が運営する大型の冷蔵倉庫です。

火災は6月下旬に鎮圧されましたが、その後、倉庫内に残された大量の食品廃棄物が問題と

なっていました。

火災によって冷却機能が失われたことで、保管されていた食品が腐敗し、悪臭、害虫、衛生面の問題、

周辺住民への影響などが報じられていました。

Lineage社は9月5日、ボイルハイツの倉庫施設で、食品廃棄物の撤去、建物内の高圧洗浄、清掃、

消毒が完了したと発表しました。

同社の発表によれば、南海岸大気質管理地区、South Coast AQMDも、9月5日の期限までに食

品廃棄物の撤去と清掃・消毒作業が完了したことを確認したとされています。

今回撤去された食品廃棄物は、8,900万ポンド超とされています。

日本の読者にはポンド表示では分かりにくいため、重量に直すと約4万トン規模になります。

つまり、今回の火災後対応では、約4万トンもの食品廃棄物を、2か月弱で撤去したことになります。

また、Lineage社は、今回の清掃・復旧対応に、作業員の延べ作業時間で21万時間以上、費用として

1億ドル超を投じたと発表しています。

1億ドルは為替によって変動しますが、日本円では約150億円規模に相当します。

食品廃棄物の撤去だけでなく、火災で損傷した構造物の解体、高圧洗浄、清掃、消毒まで含めると、

火災後対応が非常に大規模なものになったことが分かります。

一方で、これですべてが終了したわけではありません。

Lineage社は、今後もSouth Coast AQMDと協力し、継続的な大気監視など、残された要件への

対応を続けるとしています。

また、現地メディアは、食品廃棄物の撤去後、臭気に関する苦情は7月の数百件規模から、

1日5件未満まで減少したと報じています。

火災原因については、現時点でも正式に確定したとは言えません。

Lineage社は、火災が屋上ソーラー設備の点検・作業中に発生した可能性に触れていますが、

同社の説明でも、火災原因はまだ確定していないとされています。

今回のロサンゼルス大規模冷蔵倉庫火災は、火災そのものは6月下旬に鎮圧されました。

しかし、その後も腐敗食品の撤去、悪臭、害虫、衛生問題、住民対応、行政対応が続きました。

そして、9月5日に食品廃棄物の撤去・洗浄・消毒が完了したと発表されるまで、約2か月にわたる

大規模な火災後対応が続いたことになります。

大規模な冷凍・冷蔵倉庫火災は、火が消えたら終わりではありません。

今回の続報は、そのことを改めて示しているように感じます。

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