2026年6月17日に発生した、アメリカ・ロサンゼルスのLineage社の大規模冷蔵倉庫火災について、新たな動きがありました。

10月6日、カリフォルニア州の捜査当局が、火災現場となった倉庫の事務所を捜索したと、現地メディアが報じています。

これまで火災原因や損害賠償をめぐる問題が報じられてきましたが、今回は刑事捜査に関する動きです。

州の有害物質管理当局が倉庫を捜索

ロサンゼルス・タイムズなどの報道によれば、10月6日、カリフォルニア州有害物質管理局(DTSC)の犯罪捜査部門が、Lineage社の倉庫事務所を捜索しました。

現場では、捜査員が従業員と話をしたり、事務所内を調べたりする様子が確認され、ロサンゼルス郡地方検察局の職員も捜査を支援したとされています。

DTSCは、有害廃棄物や有害物質に関する法令を所管する行政機関です。

ただし、今回の捜索で具体的に何を調べていたのかについて、当局は詳細を明らかにしていません。

また、現時点で法令違反が確認されたという発表もありません。

Lineage社は有害化学物質の保管を否定

今回の捜索について、Lineage社は報道機関に声明を出しています。

同社は、施設で保管していたのは食品であり、有害な化学物質や製品を保管する施設ではないと説明しています。

また、冷凍設備に使用していたアンモニアについても、火災発生後、火が冷凍設備に達する前に安全に回収し、その後施設から撤去したとしています。

アンモニアについては、火災発生当初、漏出が懸念され、周辺住民に屋内退避命令が出されていました。

しかし、その後の消防当局の説明では、現場でアンモニアは検出されなかったとされています。

火災原因の調査とは別の動き

第5報では、Lineage社が屋上ソーラー設備を運営するAltus Power社と、保守作業を担当していたPearce Services社を提訴したことを取り上げました。

Lineage社は、ソーラー設備の保守作業に関連する過失が火災につながったと主張しています。

一方で、ロサンゼルス市消防局は、火災原因を「特定できず」と分類しています。

今回のDTSCによる刑事捜査は、こうした消防当局による原因調査や民事訴訟とは別の動きです。

捜査対象の詳細が公表されていないため、現時点で火災原因や特定企業の責任と結びつけることはできません。

第6報時点での状況

6月17日の火災発生から約4か月が経過しました。

食品廃棄物の撤去、洗浄、消毒については、9月5日までに完了したとLineage社が発表しています。

一方で、火災原因は特定されておらず、ソーラー設備関係者との民事訴訟が進む中、今回新たに州当局による刑事捜査が行われました。

現時点では、捜索の具体的な目的や結果は明らかになっていません。

今後、捜査当局からどのような情報が公表されるのか、引き続き確認していきます。

参考報道

Los Angeles Times

FOX 11 Los Angeles