6月17日にアメリカ・ロサンゼルスのボイルハイツ地区で発生した、Lineage社の大規模冷蔵倉庫火災について、

新たな動きがありました。

これまで、火災後に残された大量の食品廃棄物の撤去、悪臭、害虫、衛生面の問題、周辺住民への影響などが

報じられてきました。

9月5日には、食品廃棄物の撤去、建物内の高圧洗浄、清掃、消毒が完了したとLineage社が発表しています。

そして今回、焦点は火災後対応から、責任の所在をめぐる法的争いへ移っています。

Lineage社がAltus Power社などを提訴

報道によれば、Lineage社は9月、屋上ソーラー設備を運営していたAltus Power社と、保守作業を行っていた

Pearce Services社を相手取り、ロサンゼルス上級裁判所に民事訴訟を起こしました。

Lineage社は、6月17日の火災が屋上ソーラー設備の保守作業中に発生したと主張しています。

同社は、倉庫の被害、保管食品の損失、清掃・撤去費用、住民からの訴訟、企業イメージへの影響

などが発生したとして、損害賠償を求めていると報じられています。

報道では、Lineage社が求めている損害額は10億ドル超とされています。

日本円では為替により変動しますが、約1,500億円規模に相当します。

提訴された側は争う姿勢

一方で、提訴された側はLineage社の主張を認めていません。

報道によれば、Altus Power社側は、Lineage社の主張には誤情報が含まれているとして反論し、

裁判で争う姿勢を示しています。

また、Pearce Services社側も、同社が火災を引き起こしたというLineage社の主張に異議を

唱えているとされています。

つまり、Lineage社はソーラー設備側の責任を主張していますが、相手側はその主張を否定しており、

責任の所在は今後の裁判で争われることになります。

消防当局は原因を「特定できず」と判断

今回の続報で重要なのは、消防当局の調査結果です。

CBS Los Angelesは9月22日、ロサンゼルス市消防局の放火調査が終了し、

火災原因は「undetermined」、つまり「原因不明・特定できず」と分類されたと報じています。

これは、Lineage社が訴訟で主張している内容とは別に、消防当局としては火災原因を特定できなかった、

ということになります。

そのため、現時点で「ソーラー設備が原因だった」と断定することはできません。

あくまで、Lineage社は屋上ソーラー設備の保守作業に関連する過失を主張しており、

消防当局は原因を特定できなかった、という整理になります。

屋上ソーラー設備との関連は、今後の争点に

今回の火災では、当初から屋上ソーラー設備との関連が報じられていました。

ただし、今回の火災原因が正式にソーラー設備と確定したわけではありません。

現在は、Lineage社がソーラー設備側の責任を主張し、相手側がそれを否定している段階です。

今後は、裁判の中で、火災発生時の作業内容、設備管理、保守点検、延焼との関係などが争点になると考えられます。

第5報時点での整理

第5報時点で整理すると、今回の火災は次の段階に入っています。

食品廃棄物の撤去、洗浄、消毒は完了したと発表されました。

一方で、火災原因と責任の所在をめぐって、Lineage社はAltus Power社とPearce Services社を提訴しました。

しかし、消防当局は火災原因を「特定できず」と判断したと報じられています。

つまり、火災後の撤去・清掃対応は一区切りを迎えたものの、原因と責任をめぐる問題は、

これから法的な争いとして続いていくことになります。

今回のロサンゼルス大規模冷蔵倉庫火災は、発生から3か月以上が経っても、まだ終わったとは言えない状況です。

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