「今の若い人はダメだ」

現場でよく聞く言葉です。

すぐ辞める。
根性がない。
怒られると来なくなる。

そう感じる場面も、確かにあるでしょう。

でも少し立ち止まって考えてみたい。

本当に“若い人”の問題なのでしょうか。

■ 昔と今は何が違うのか

かつての現場では、

・見て覚えろ
・怒られて育つ
・根性で乗り切る

という文化がありました。

そして多くの人が、その環境の中で育ってきました。

しかし今は、

・人材不足
・価値観の多様化
・安全意識の強化
・ハラスメントへの配慮

など、現場を取り巻く環境が大きく変わっています。

同じ育て方が、そのまま通用しなくなっている。

それが現実かもしれません。

■ 辞める理由は世代なのか

新人が辞めるとき、

「最近の若い人は続かない」

と言われることがあります。

しかし実際には、

・迷い続ける
・怒られる基準が分からない
・質問しづらい
・正解が見えない

こうした状態が続くと、世代に関係なく人は疲れます。

つまり問題は、世代ではなく環境の構造にある可能性もあります。

■ 現場は変化している

物流や製造の現場は、

・人が足りない
・新人が増える
・外国人も増える
・経験値がバラバラ

こうした状況の中で動いています。

昔のように「ベテランの背中を見て覚える」

だけでは回らなくなっています。

■ 強い現場は何が違うのか

新人が定着する現場には、共通点があります。

・迷う場所が少ない
・判断基準が共有されている
・怒られる前に気づける
・質問しやすい

つまり、人に頼らず、構造で支える現場です。

■ 世代ではなく進化

「今の若い人はダメだ」そう感じたとき、もしかするとそれは
“世代の問題”ではなく、

現場の進化のタイミングなのかもしれません。

新人が変わるのを待つのか。
現場の設計を変えるのか。

その選択が、これからの現場の強さを決めます。

次回は、このシリーズのまとめとして、

「学び続ける上司だけが残る現場」

について考えてみたいと思います。

新人が学ぶように、上も学び続ける。

それがこれからの現場の姿なのかもしれません。