最近、物流現場で事故の話を聞くことが増えました。

特に気になるのが、

以前から危険だと分かっていて、
注意喚起を強化していた場所で事故が発生していることです。

例えば、

・高床バースからの転落。
・リフトとシャッターの接触。
・ベルトコンベヤとの接触事故。

こうした場所は、

現場でも危険箇所として認識されています。

だからこそ、

朝礼。
安全研修。
注意喚起。
テープやシールによる表示。

様々な対策が行われてきました。

それでも事故が起きる。

しかも最近は、ヒヤリハットだけではなく、

実際の事故につながるケースが増えているように感じます。

では、なぜなのか。

私は最近、現場そのものが不安定な状態に入っているのではないか。

そんなことを感じています。

最近は、石油関連の停止や値上げの影響もあり、

値上げ前に大量の荷物が動いています。

つまり、現場の物量が急激に変化している。

しかもそれに加えて、

・人手不足。
・新人投入。
・システム変更。
・急な応援対応。

現場では、“いつもと違う状態”が続いています。

人は、慣れている時には無意識で動けます。

しかし、

・物量が変わる。
・焦りが増える。
・動線が変わる。
・知らない人が増える

そうなると、

今まで注意できていたことが、突然抜け始めます。

私は最近、事故というのは、危険な人がいるから起きるのではなく、

「現場の変化量」が大きくなった時に発生しやすくなるのではないか。

そんな気がしています。

だから今、管理者の皆さんも感じていると思うのです。

「今までの対策だけでは防げない」と。

もちろん、

教育も必要です。

朝礼も必要です。

注意喚起も必要です。

ただ、

変化し続ける現場に対して、それだけで本当に追いつけるのか。

そこに限界を感じ始めている現場も、増えているように思います。

だからこそ今、

事故が起きた後ではなく、

過去に大きな事故が発生した場所や、
ヒヤリハットが繰り返されている場所を、

もう一度洗い直す必要があるように感じます。

ただ、ここで難しいのは、

これまでと同じ延長線上の対策だけで、本当に防げるのかということです。

朝礼。
研修。
注意喚起。
テープやシール。

もちろん、どれも必要です。

しかし、現場の変化スピードが上がっている今、

それだけでは追いつかなくなっている現場もあるように感じます。

だから最近、現場担当者の方から、

「今までとは違う対策を考えないといけない」

そんな相談を受けることが増えてきました。

では、何を変えるべきなのか。

最近は、

“人に注意する”よりも、

“人が迷いにくい環境をどう作るか”

そこが重要になってきているように感じます。

現場の安全予算というのは、

これまで、ラインテープ。シール。塗装。

そうした従来型の対策を前提に組まれてきました。

もちろん、それらは今後も必要だと思います。

ただ、もし実際に事故が発生しているのであれば、

本来は、

「なぜ起きたのか」だけではなく、

「どうすれば起こさない現場にできるのか」

そこに予算を使う必要があるのではないでしょうか。

最近では、リフトへのバックライト設置や、動画教育など、

新しい安全対策も増えてきました。

ただ私は最近、

もう一段階先が必要になっている気がしています。

それは、

現場ごとに違う危険に対して、

現場自身が、すぐ改善できる状態を作ることです。

つまり、「わかる化」を現場で内製できる環境です。

変化が起きた時に、すぐ直す。

ヒヤリハットが出た時に、その場で改善する。

これからの現場には、

そういうスピードが必要になる気がしています。

最近は、強い現場とは、

事故ゼロの現場ではなく、

変化にすぐ対応できる現場なのかもしれない。

そんなことを考えています。