■ 人はなぜ迷うのか

新人が迷う理由は、大きく二つあります。

1つは経験不足。
これは時間が解決します。

もう1つは、正解が見えていないこと。

こちらは、時間では解決しません。

■ 毎日、小さな分岐点がある

倉庫や工場では、一日の中に何十回も小さな判断があります。

どこを通るか
・どこに置くか
・誰に確認するか
・どの順番で作業するか

この分岐が曖昧だと、人は常に迷います。

迷うということは、止まるということ。

止まるということは、効率が落ちるということ。

そして、後ろから声がかかります。

「早くして」

ここで焦りが生まれる。

■ 迷いは能力の問題か

ベテランは迷わない。

だから新人はこう思います。

「自分は向いていないのかもしれない」

でも実際は、ベテランは“覚えている”だけ。

動線も、暗黙のルールも、怒られる基準も、体で知っている。

それが見える形で共有されていないだけ。

つまり、迷いは能力の差というより、情報の差。

■ 迷いが積み重なると何が起きるか

毎日少し迷う。
毎日少し遅れる。
毎日少し注意される。

この「少し」が積み上がると、

・自信がなくなる
・声が小さくなる
・質問しなくなる

そして、ある日こう言います。

「やっぱり合わないので…」

■ 迷わない設計という考え方

迷わない現場は、

・通路が明確
・置き場が明確
・停止位置が明確
・役割が明確

判断が減る。

判断が減ると、疲労が減る。

疲労が減ると、余裕が生まれる。

余裕が生まれると、定着する。

人手不足の時代に必要なのは、「早く慣れろ」という言葉か、
「迷わない設計」か。