物流倉庫や工場は、トラックが頻繁に出入りして、荷物の積み下ろしが頻繁に行われています。トラックと人の接触事故や、積み下ろしの際にトラックからの落下事故、積荷に手を挟まれたりする事故が発生しています。企業側は、事故の発生を防ぐために安全基準を設け、ルール化し、マニュアル化しています。ただ、そのルールが現場スタッフに周知できていないと、全く意味がありません。物流業での安全確保のアンケート結果では「教育の時間が不足している」という回答がトップでした。しかし、環境の変化、人の入れ替わりが多い職場で、朝礼や勉強会、業務中に注意を徹底することで改善できるのでしょうか?どんどん、ルールが増えて逆効果にならないのでしょうか?
その対策に、決めたルールを徹底するためにテープを使って、停止位置、物置禁止などを表現しようとしています。しかし、貼れば貼るほど汚くなって、今度は剥がさなければいけません。剥がしたら貼り直しです、そこにルールが生まれて。どんな状態になったら、誰かが貼り直しをする。繁忙期にはそんなことはそっちのけで、ドンドン剥がれて、黒くなり、剥がれなくなります。多くの現場はこのような状況です。
ある企業から、剥がれに強くて、剥がしたい時には綺麗に剥がれるシールは作れませんか?という依頼が来ました。現場でテスト重ねてる時に「このテープはなぜここに貼るのですか?」と若い担当者に尋ねたら「よく知りません。上司に聞いてきます」と言われてびっくりしました。そこから”ルールを見える化する注意喚起表示用サイン”が生まれました。