2026年1月21日午後6時ごろ、愛知県飛島村の物流センター敷地内で、嘱託職員の男性(67)が大型フォークリフトにはねられ死亡する事故が発生しました。
報道によると、別の作業員がフォークリフトでコンテナを持ち上げてバックした際、後方にいた男性をひいたということです。

まず何より、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
そして同時に、物流業界に関わる私たちはこの事故を「他人事」として片付けてはいけません。

■ 今回の事故が突きつける“現場の現実”

今回の事故のポイントは、とてもシンプルです。

「バックしたフォークリフトの後ろに、人がいた」

これだけで、致命的な事故が起きてしまう。
そして現場で怖いのは、これが“珍しい状況ではない”ということです。

物流センターではコンテナや荷物の位置合わせが必要な場面も多く、どうしてもバック作業が発生します。
さらに大型フォークリフトは車体が大きく、死角も広くなりやすい。
その結果、「見えない」「止まれない」が重なる瞬間が生まれます。

■ 「気をつけよう」では止まらない理由

こうした事故の再発防止としてよく挙がるのが、

・バック時は確認を徹底する

・周囲に声掛けする

・歩行者も注意する

・指差し呼称をする

といった“注意喚起型”の対策です。

もちろん大事です。
しかし、それだけでは事故はなくなりません。

理由は簡単で、現場では忙しさ・焦り・慣れ・思い込みが必ず発生するからです。

つまり事故を止めるには、注意力に頼るのではなく
「ミスしても事故にならない設計」へ変えていく必要があります。

■ 事故を減らす鍵は「見ればわかる化」

私は物流現場向けに「見ればわかる化サイン」を提案していますが、
今回のような事故で重要なのは、まさにここです。

✅ バック作業ゾーンを“見える化”する

バック作業が行われるエリアを明確にし、
「ここは人が入る場所ではない」を床と表示で伝えます。

例:

・バック作業ゾーン(立入禁止)

・安全待機位置(ここで待つ)

✅ 歩行者の“立ち位置”を決める

事故は「なんとなく立つ」が原因で起こります。
だからこそ、待機場所を作って固定することが効果的です。

✅ 交差点ルールを“視覚化”する

歩車分離が難しい現場でも、
一旦停止ライン・侵入禁止・優先方向などを整えるだけで
事故リスクは大きく下がります。

■ 経営者の皆様にお伝えしたいこと

今回亡くなられたのは、67歳の嘱託職員の方です。
現場経験がある方だった可能性も高い。

つまりこの事故は、
「新人が危ない動きをした」ではなく誰でも起きる条件が揃ってしまった事故です。

だからこそ、再発防止は精神論ではなく、仕組み化。
現場の安全は、設備投資やDX以前に、
「見れば守れる」状態を作ることが第一歩になります。

■ 現場の無料点検も可能です

現場の写真を拝見しながら、
事故リスクが高いポイント(交差点・バック動線・待機場所など)を整理し、
「見ればわかる化」の改善案を作成してご提案できます。 https://ing-global.net/lp/lp.html

事故が起きてからでは遅い。
でも、起きる前なら守れます。