物流の世界で、制度面の流れが一段変わります。
国土交通省の「物流効率化法」理解促進ポータルサイトでは、すべての荷主・物流事業者に対する規制的措置(努力義務)は2025年度から、そして一定規模以上の特定事業者に対する措置(義務)は2026年度から実施と整理されています。

ポイントは、精神論ではなく“時間”です。ポータルでは取組として
・積載効率の向上
・荷待ち時間の短縮
・荷役等時間の短縮
が明確に挙げられています。
🔳ここが現場のボトルネックになりやすい
倉庫やバースで起きがちなのは、ざっくりこの3つです。
- 待ち時間が「見えていない」
待ちが発生しても、記録されず、改善も起きない。 - 荷役時間が「人によってブレる」
ベテランは早いが、新人や応援だと伸びる。結果として全体が詰まる。 - “例外対応”が増えて標準が崩れる
「今日は特別」「この便だけ先に」などが積み上がり、現場が疲弊する。
🔳今日からできる“現場側”の第一手(3つだけ)
制度対応っていうと重く聞こえますが、現場はまずここからでOKです。
① 「待ち」と「荷役」を分けて計測する
同じ“時間ロス”でも、原因が違うので分けないと改善できません。
- 待ち(到着〜開始)
- 荷役(開始〜終了)
② バース運用を「見れば分かる」状態にする
現場が混乱するのは、ルールがないよりも ルールが見えないとき。
・受付〜待機〜誘導〜開始の流れ
・優先順位(先着?予約?緊急?)
・立入範囲(ドライバー/作業者)
③ “例外”の扱いを決める(例外が一番時間を溶かす)
例外をなくすのは難しいので、
・例外は誰が判断するか
・どこまで例外を許すか
・例外が出たら何を記録するか
ここだけ決めると、現場が急に落ち着きます。
まとめ
物流効率化法の流れは、「頑張ろう」ではなく、待ち時間・荷役時間を減らす方向で整理されています。
倉庫・バースはまさに影響が出やすい場所なので、まずは
“待ち”と“荷役”を分けて見える化するところから始めるのが現実的だと思います。
次回は、荷待ち時間短縮の切り札として語られがちな「バース予約システム」について。
でも現場には、“早く着くのが当たり前”というリアルがあります。
予約は本当に効くのか?運用の落とし穴と、効かせる条件を整理します。

