【荷役現場改善ブログ】梅雨こそ危険!物流倉庫で増える労働災害と、“わかる化サイン”による対策とは?

☔️ 雨が降ると、事故が増える?

梅雨の時期、雨で外が濡れるだけ…と思いがちですが、
実際には物流倉庫では足元・視界・注意力すべてが低下します。

その結果、さまざまな労働災害のリスクが増大します。

◆ 梅雨に増える物流現場の労災とは?

① 転倒事故(すべり)

・雨水で濡れた床、滑りやすい金属製のスロープ

・濡れた軍手・濡れた靴底の影響で踏ん張りがきかない

・出入口付近や搬入口の床面が特に危険

🔻わかる化サインでの対策:

・「滑りやすい」「足元注意」ピクトサイン

・滑り止めゾーンの表示(歩行帯の強調や点線加工)

・出入口マット設置案内/傘袋使用促進サイン

② 濡れた荷物による落下・手滑り事故

・段ボールが湿って崩れる

・ビニール包装が滑って荷物を落とす

🔻わかる化サインでの対策:

・「濡れた荷物は注意!」「一時置き禁止」表示

・荷物集積場所に「置き方」「積み方」イラストサイン

・濡れた場合の対応フロー図(壁貼り用)

③ フォークリフト・カゴ車のスリップ

・搬出入時にリフトや台車が滑って接触・衝突

・雨に濡れた屋外からそのまま倉庫内へ → 水が広がる

🔻わかる化サインでの対策:

・「速度注意」「一時停止」床面表示

・カゴ車スロープ前に「滑り注意」ピクト

◆ 実際によくある「ヒヤリ・ハット」例

「雨の日はいつもより荷物が滑る気がする」
「気づいたら床がビショビショ。誰も拭いてない」
「一時置き場にびしょ濡れの荷物が積み重なっていた」
「外から入ってきた台車の車輪で床が濡れて滑った」

→ こうした“ヒヤリ”は、サインで事前に注意・誘導しておけば未然に防げることばかりです。

◆ まとめ:梅雨の労災は、「見えない水」と「曖昧なルール」から生まれる

リスクわかる化サインの対応
床が濡れて滑る「足元注意」「すべりやすい」床面表示
荷物が崩れる「置き方指示」「積み禁止」ゾーン表示
リフト・カゴ車事故「徐行・停止」などの動線表示+視覚誘導

わかる化サインは、“誰でも一目でわかる”から事故を防げる。

ぜひ、梅雨入り前に今一度、現場の表示を見直してみませんか?