【荷役現場改善ブログ】荷台との“わずかな隙間”が命取りに!? 〜フォークリフト・カゴ車の脱輪事故は「車止め確認」のわかる化で防げる!〜

 物流倉庫のバースでよくある重大事故のひとつが、フォークリフトやカゴ車の“脱輪”事故です。
これは段差や操作ミスではなく、トラックとバースの間にできた“想定外の隙間”によって起こります。

■ 実際にあった事故の例

トラックがバースに接車している状態で、フォークリフトが荷物を積みに荷台へ進入。
しかしその直前、トラックがわずかに前に動いていたため、荷台とバースの間に数十センチの隙間が発生。その隙間に、リフトの前輪が脱輪。運転者は衝撃でハンドルを取られ、荷物の転倒・作業員との接触寸前という大事故寸前の事態になりました。

■ 原因は「車止めの未装着」

このような事故の多くは、輪止め(車止め)を設置していなかったことが原因です。

  • 忘れていた
  • 急いでいた
  • 習慣になっていなかった

■ 事故を未然に防ぐのは、“仕組み化”です。

単に「気をつけて」と言うだけでは、ミスや忘れは繰り返されます。
そこで重要なのが、行動そのものを変える“わかる化サイン”の活用です。

■ わかる化サインで実現できること

🛑【STOP 車止め確認!】ドライバーが降りる時に必ず目に入る

⚠️【この先注意】バース端に表示。リフト運転者への脱輪注意喚起

これらを床面に表示しておくだけで、誰が見てもすぐに理解でき、行動に移せる環境が整います。

■ わかる化で得られる4つの効果

  1. ✅ ヒューマンエラーの防止
     → 毎回必ず確認する習慣が自然と生まれる
  2. ✅ 事故ゼロの実現
     → トラックのズレ・脱輪事故が大幅に減少
  3. ✅ 新人・外国人でもわかる
     → 視覚とアイコンで言語に頼らない教育が可能
  4. ✅ 監査・荷主対応にも強い
     → 「ここまでやっている」という可視化が信頼に 

■ まとめ:車止めの“確認”が、命を守る

 車止めそのものも大切ですが、“確認させる仕組み”がなければ、装着されない 現実があります。

脱輪事故は、見れば防げる。
それを実現するのが、わかる化サインの力です。