ある物流会社様では、これまで現場任せにしていた安全対策を、本部体制(5名)で一括管理することになりました。
倉庫ごとに安全管理者を任命し、集合研修や現場視察を通じて課題をまとめ、必要な材料は本部で調達・支給する方針です。

しかし、リーダーの方からはこんな声が…。
「新体制にして1年経ちますが、改善が見られないと上から言われて困っています」

私が「これまでと違った指導方法はお考えですか?」と尋ねると、
「予算も少なく、これといってできることが無いんです」とのお返事でした。

現場に広がる“心の声”

  • 現場から本部へ移動したスタッフ
    「現場を離れて、かえって距離ができた気がする…」
  • これまで現場で安全を支えてきた人たち
    「外から視察に来られても、やりにくいな…」
  • 現場スタッフ
    「また視察か…。結局、注意されるだけじゃないの?」

結果として、現場と安全管理部、そして経営者との間にギャップが広がっていく――そんな懸念を強く感じました。

だからこそ必要なのは“伝える”より“見ればわかる”

注意や指導を繰り返すだけでは、心の壁は厚くなる一方です。
けれど、ルールを一目で理解できる 「わかる化サイン」 を導入すれば、

  • 注意しなくてもルールが自然に浸透
  • 現場スタッフも「責められている感覚」がなくなる
  • 管理者は“嫌われ役”から解放され、本来業務に集中できる

そんな未来を実現できます。

さて、皆様の現場はいかがでしょうか?

この新シリーズでは、現場で実際に起きている心のすれ違いや課題を題材に、
「わかる化サイン」でどう変えられるのかをご紹介していきます。

安全対策の新たなヒントを、一緒に見つけていただければ幸いです。

物流現場の新しい安全対策