物流倉庫での火災対策に欠かせないのが、消火器・消火栓の確保です。
「火災なんて滅多に起きない」と思われがちですが、万一発生すれば甚大な被害につながります。
その時に すぐ消火器が取り出せるかどうか が、生死を分けることもあるのです。

■ 現場の光景

忙しく働く荷役現場、消化設備の周りには荷物が置かれているのが当たり前。
「検査の時だけ片付ければいい」と思っている管理者も少なくありません。

🔳よくあるケース

・一時的な“ちょい置き” → 作業の流れで「とりあえずここに」

・常時塞ぎ → 消火器や消火栓が棚や荷物に囲まれ、見えなくなっている

棚の間や壁際にある消火器は、通路から視線に入りにくく、荷物が積まれると存在自体が忘れ去られます。火災時に「消火器はどこだ?」と探す数十秒が、延焼リスクに直結します。

■ 現場の“心の声”

・管理者:「また置かれてる…でも何度も注意すると“鬱陶しい”と思われるから言いづらい」

・スタッフ:「このたくさんの荷物どこに直したらいいか、先輩達指示してくれないと分からないんだけど・・」

・新人女性:「結局こういうのって、頭ではダメって分かっててもいざ危険な状況にならないと、ここに置いちゃダメって自覚できないんだよな~。」

誰もが感じていながら、習慣になってしまう――ここに危険の根があります。

ストレスの原因もこんなとこにあるのかもしれません。

■ 消火器を守るための“わかる化サイン”

注意や指導で改善するのは限界があります。
大切なのは 誰もが自然と置かない・囲まない仕組み をつくること。

・視認性の良いデザインで前面を明示し、荷物を置けない環境をつくる

・消化器が見えにくい場合は、見やすい場所に案内サインを設置し、消火器の位置を知らせる

・消防点検のために動かすのではなく、日常的に維持できる仕組みにする

■ まとめ

消火器の前に荷物を置くことはもちろん、常時塞いで視認できなくすること自体が重大なリスクです。
火災時に「すぐ取り出せる」「すぐ見つかる」環境を維持することが、初期消火と延焼防止の第一歩になります。

👉 消火器を“探させない・塞がせない” それ以上に、物を置いた人に注意する・されることが無い現場それが

「わかる化サイン」の役割です。