■ シチュエーション
物流倉庫の防火シャッターの横には、必ず人が通行するための避難扉があります。
ところが現場では、「ちょい置きスペース」として使われてしまい、荷物が積まれている光景をよく見かけます。
■ 心の声
・管理者:「また置かれてる…。何度も注意するのは“鬱陶しい”と思われるから嫌だな…」
・現場スタッフ:「入庫時の置き方が悪いから、仕方がないでしょ、めんどくさいな」
・派遣スタッフ:「ここ広いから置いても大丈夫でしょ?」
■ なぜこうなるのか?
防火シャッター横は、壁と壁に挟まれた中で唯一 “スペースがある場所” です。
一時的に荷物を避けるときに便利なので、つい置かれてしまいます。
しかし、火災時にはシャッターが降り、人は避難扉から逃げるしかありません。そこに荷物が置かれていると 命に関わる大問題 になります。
また、消防署の査察でも必ずチェックされる項目であり、違反があれば厳しく指導されます。
それなのに現場では、繰り返し注意しても “また置かれてしまう” 状況が続いているのです。
■ 改善の方向性
「置かないように注意する」のではなく、
👉 誰もが自然と置かない環境をつくること。
👉 注意する側もされる側もストレスから解放される仕組みを整えること。
そのためには、
・扉前を明確に色分けし「避難路」「荷物置き禁止」を大きく表示する
・アイコンや文字を組み合わせて、誰からも一目で理解できるサインを設置する
・わかる化しても守らない人と会話し、ちょい置きした原因を解明し改善する
ことが重要です。
■ わかる化で変わる未来
わかる化サインを導入すれば、
「ここは絶対に置いてはいけない場所」と誰もが直感的に理解できます。
その結果、注意のやり取りが減り、人間関係の摩擦も減少。
さらに、より良い環境改善を進めるため、動線を見直し、サイン表示も改める
■ まとめ
防火シャッター横の避難扉は、非常時に人命を守る最後の出口です。
だからこそ、
「置かないように注意する」のではなく、自然と置かない環境を整えることが必要です。
その実現を後押しするのが わかる化サイン なのです。
