
リチウムイオン電池の火災対応について、
「ABC消火器で良いのか?」という疑問を耳にすることが増えています。
消防法上、リチウムイオン電池に使われている電解液は
第4類危険物(第二石油類相当)に分類されるため、
分類上はABC粉末消火器で対応可能と説明されるケースがあります。
この説明自体は、法令の整理としては間違いではありません。
ただし、現場で起きている火災は
分類どおりに振る舞わない、という点が問題です。
リチウムイオン電池の火災は、
内部で化学反応(いわゆる熱暴走)が継続しやすく、
表面の炎を消しても、再燃・再発火する事例が多く報告されています。
つまり
「一度は消えたように見える」=「安全になった」とは限らない。
フォークリフトやAGVなどの大型バッテリーでは、
この傾向がより顕著になります。
消火器の種類そのものよりも、
消火後をどう判断するか
再燃を前提に行動できているか
ここに、現場リスクの差が出ます。
リチウムイオン電池火災は、
「消せるか」ではなく
「止まったと思っていいのか」を考える火災になりつつあります。
消費者庁のリチウムイオン電池使用製品による発火事故への注意喚起記事
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_083
🔳東京消防庁からの発表 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/kasai/lithium_bt.html


