そこに物を置く“ほんとの理由

・先に積む荷物を出すため、奥の荷物を一時的にシャッター下に置く

・他に置き場がない

・スペースが広いから置きやすい

・管理者も「少しだけなら…」と黙認してしまう

こうして、日常的にシャッター下が“置きやすい場所”として定着してしまいます。

🔳シチュエーション

 防火シャッターの厚みはおよそ70cm。多くの倉庫では、そのギリギリまで荷物を積み上げている光景が見られます。
床にはシャッター幅いっぱいに70cm幅で2本のトラテープが貼られ、「ここは置いてはいけない場所」と示しています。

しかし…

・リフトが頻繁に通るため、1ヶ月もしないうちに剥がれる

・剥がれたら、管理者が貼り直しを依頼し、現場スタッフがうんざりしながら作業

・消防検査前日には、シャッター下の荷物を移動するために残業

・検査が終わればまた元通り…

🔳現場スタッフの心の声

「また剥がれてる…貼り直しも面倒だし」
「検査のためだけに荷物を動かすって…何やってるんだろう」
「わかってるのに改善されないのが一番モヤモヤする」

🔳なぜこうなるのか?

・トラテープは消耗が早く維持が難しい

・荷物仮置きの習慣が根強い

・防火シャッターの機能や消防法の重要性が全員に浸透していない

・検査は“イベント化”しており、日常の運用が形骸化している

🔳改善の方向性

・剥がれにくい素材や施工方法への変更

・「置かない理由」を現場全員が理解できるサイン表示

・仮置きルールの策定と代替スペースの確保

・消防検査に依存しない“常時クリア”な状態の維持

🔳“わかる化”で変わる未来

・防火シャッター下が常に空き、火災時も確実に作動

・消防検査前日の残業ゼロ

・トラテープ貼り替え作業の削減

・現場も管理者も「安全」と「効率」を両立まとめ

🔳まとめ

防火シャッターは普段は開いているため、その危険性を軽く見がちです。
しかし、火災時には命を守る最後の砦です。


日常の“ちょい置き”をやめ、誰が見ても「置いてはいけない場所」

一目でわかるサインを導入することで、現場の安全意識と作業効率は大きく変わります。