■ 物流を止めるリスクは、もう「現場の話」だけではない
最近のニュースを見ても、物流を止めるリスクは本当に多様化しています。
11月に発生したアスクルのサイバー攻撃では、
システムが一時的に停止し、全国の物流が混乱しました。
そして同じ月には、大阪のAmazon倉庫で火災が発生しました。
どちらも業界を代表する“最先端の倉庫”での出来事です。
デジタル化が進み、自動化設備やAI管理が整っても、
「人がどう動くか」次第で、物流は止まる。
私たちも、現場を見てきてその現実を何度も感じてきました。
■ 物理とデジタル、どちらのリスクも「見える」現場
火災は物理的リスク。
サイバー攻撃はデジタルリスク。
一見まったく違うようで、根本は同じです。
どちらも「情報が途絶える」「判断が遅れる」「行動が止まる」ことで被害が広がります。
だからこそ、物流統括管理者の皆さまには、
“止まらない現場”をどう作るかを考えていただきたいのです。
デジタル機器の導入ももちろん重要です。
ただ、それを支える人の判断・行動が“見える仕組み”が先に必要です。
■ デジタルが止まっても、現場が動ける仕組み
火災が起きたとき、停電したとき、システムが落ちたとき。
それでも現場が安全に動けるかどうか――そこが分かれ目です。
「消火器の位置」「避難経路」「自動搬送機の走行ライン」
「立入禁止エリア」「荷役の手順」
これらが一目でわかるように、現場自体を“わかる化”しておく。
それが、私たちが提案する
デジアナプリントシステムによる“見ればわかる化サイン”です。
サインがあることで、デジタルが止まっても現場は迷いません。
誰が見ても、どの国の人でも、同じ判断・同じ行動ができる。
これは安全管理の基本であり、
統括管理者が“止まらない物流”を実現するための最後の砦になるはずです。
■ 経営と現場をつなぐ“共通言語”としてのサイン
私たちアイエヌジーは、これまで数多くの現場で見てきました。
「安全は大事だ」と言いながら、
実際には「表示の更新に予算がつかない」「塗装が剥がれても放置」
そんなケースが少なくありません。
でも、物流統括管理者制度のスタートで状況は変わります。
決裁権を持つ統括管理者が「安全と効率の両立」を考える立場になります。
だからこそ今、現場の安全を“コスト”ではなく“投資”として考えるチャンスです。
わかる化サインは、経営層と現場をつなぐ“共通言語”です。
デジタルを動かす前に、人が正しく動ける環境を整える
それがこれからの物流統括管理の基本になると思います。
🔶 最後に
火災も、サイバー攻撃も、私たちが制御できるとは限りません。
しかし、“どう備えるか”は選べます。
デジタルを止めても、現場が止まらない。
その仕組みをつくるのが「わかる化サイン」であり、
それを現場が自分たちで作り出せるのが「デジアナプリントシステム」です。
物流の未来を止めないために、
まず“見える現場づくり”から始めませんか?


