「人がいないんです。」

物流・工場の現場で、いま一番よく聞く言葉かもしれません。

でも少し立ち止まって考えてみたい。

本当に“人”がいないのでしょうか?

■ 同じ地域で、採用できている会社もある

同じエリア。
同じ最低賃金圏。
同じような仕事内容。

それでも、

・人が定着している会社
・常に募集をかけ続けている会社

この差がある。

もし本当に「人そのもの」がいないなら、全社同じ状況になるはずです。

つまり問題は、単純な人口減少だけではない可能性があります。

給与を上げれば解決するのか?

最近よく聞くのが、「人手不足ではなく、賃金不足だ」という意見。

確かに、条件が良い企業に人が集まるのは事実です。
しかし一方で、給与水準が高くても離職が止まらない現場も存在します。

なぜでしょうか。

場で実際に聞こえてくる声はこうです。

・何をしていいか分からない
・怒られるのが怖い
・危ない
・聞きづらい

ここに“人”の問題というより、“環境”の問題が見えてきます。

■ 人が辞める現場の共通点

人が辞める現場には、ある共通点があります。

・ルールが見えない
・判断が属人化している
・ベテランの記憶に依存している
・新人が迷う

この状態は、給与とは別の不安を生みます。

「ここで長く働けるだろうか?」という不安です。

■ 人手不足の正体は何か

人手不足という言葉は便利です。
しかし、その裏には

・環境設計の問題
・コミュニケーションの問題
・心理的安全性の問題

が隠れているかもしれません。

人が来ないのではなく、人が残らない。

この視点に立ったとき、は“採用”ではなく“設計”になります

■ 現場は、選ばれる時代へ

いま、働く側は現場を選びます。

給与だけでなく、

・迷わない
・怒られない
・安全である

この3つを、無意識に評価しています。

人手不足という言葉の裏で、実は“現場の価値”が問われ始めているのかもしれません。

次回は、「ベテラン依存の現場が抱えるリスク」について考えます。

人の問題に見えて、実は仕組みの問題かもしれない。
現場”人”短報は、その内側を観察していきます。